雨に打たれた美しい円墳の数々 
 何代にもわたって同一のグループによって築かれたと思われる墳墓群はこのブログでもたびたび紹介してきました。今回の和田山古墳群は既にアップ済みの前方後円墳の5号墳(クリックすれば飛べます)をはじめ円墳14、方墳2、不明6の計23基からなっています。今回は復元され墳丘の形がわかるいくつかの円墳をとりあげます。現地に赴くとよくわかるのですが、和田山古墳群のある丘陵の他にもあれも古墳のある丘ではないかと思われる緑の高まりが見えます。略図で紹介しているように和田山古墳群(5号墳だけ別の丘に位置する)の県道を挟んだ向かい側には前期古墳群からなる末寺山古墳群、より北には墳長140mの巨大古墳秋常山1号墳(クリックすれば飛べます)もあります。この図にない寺井山、西山古墳群(両古墳群ともに出土品はあるが大半が削平)を含め能美古墳群と名付けられ一括して国の指定史跡にされています。

 今回の和田山古墳群、後期古墳(一基は中期末)とはいえ大半の埋葬施設は粘土郭のようで横穴石室は6号墳のみです(大量の武具が副葬されていた主墳の前方後円墳、5号墳も粘土郭)。残念なことに埋め戻されてしまい見学はできません。他の中型から小型の円墳は全て粘土郭のようです。石室を造る労働力もそれを指揮する工人も不足していたということなのでしょうか。今回、改めて和田山古墳群の位置をみてみると交通の要所であることに気が付きました。だいぶ地形は変わっているとはいえ名取川まで北に2㎞、西に4㎞で津のある日本海にも近く、陸路でいえば五畿七道の北陸道にも近く古代の交通の要所です。水運、海運、陸運などで権力を握っていた豪族の墓ではないでしょうか。

それにしても尾根上に並ぶ雨に打たれた春先の墳丘はなかなかに美しかったです(撮影2017412日)。

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