琵琶湖が一望できる横穴石室

今回の桐畑2号墳は琵琶湖の南端に近い京阪電鉄石山坂本本線滋賀里駅から西に1㎞ほどの比叡山の麓の個人宅にあります。琵琶湖を挟んだ山並みが手に取るように広がります。この地域(坂本から錦織)には特色のある後期以降の群集墳が数多く確認され、いずれ紹介するその名の通り百穴古墳群などという国の史跡もあります。桐畑2号墳は1号墳とともに桐畑古墳群を形成していますが有名な1号墳のほうが大型ですが玄室の天井が失われています。残りの程度では今回紹介する2号墳のほうがよほどよいと思います。そして重要なことはこれらの多くの石室が奥壁、横壁が天井に向かうにつれ傾斜がきつくなる(持ち送り)ドーム型と呼ばれる形式だということです。専門家の研究では朝鮮半島や中国からの人々の墓というのが定説です。桐畑2号墳から北にあがったところの百穴古墳群からはミニチュア炊飯具のセットが出土しましたが桐畑2号墳にも埋葬されていたのかもしれません。それにしても古墳のある裏山から一望できる琵琶湖には息を飲みました。肝心の石室のドーム状の様子ですが、佐賀県太良町の田古里古墳(クリックすれば飛べます)のほうが天井が高く、玄室も広いのでわかりやすく、石組のレベルも高いと思います。皆さんはどのようにお感じですか。

 今回地図を広げて改めて驚いたのですが2号墳のある比叡山の西に目を移すとほぼ同じ緯度20㎞ほどのところ京都市太秦に畿内最後ともいわれる前方後円墳、蛇塚古墳(クリックすれば飛べます)の巨大石室が残されています。朝鮮半島にルーツをもつ秦氏が葬られているのではといわれています。古墳時代から渡来系の人々が多数往来していたことを改めて気づかされました。訪問する前に滋賀里駅の西200mほどのところにある滋賀県埋蔵文化財調査センターで説明を受けるとよいでしょう。(撮影2018124日)。


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桐畑2号墳(桐畑古墳群)基本データ

所在地 滋賀県大津市滋賀里

形状 円墳

規模 径12m 石室 玄室 長さ 3m、幅2m、高さ3.5m

築造時期 6C

出土品 不明

史跡指定 なし

特記事項 渡来系人物の墓といわれている



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