東谷山の中腹にこんな古墳が
 今回の南社(みなみやしろ)と中社(なかやしろ)の二基の前期古墳は標高198mと名古屋市の最高峰東谷山(とうごくさん)の中腹にあります。山頂には尾張戸神社があり断夫山古墳(いずれ紹介します)のある熱田神宮の奥の院としても知られています。尾張戸神社にも円墳の尾張戸神社古墳があるのですが本殿が墳丘を遮っていて見通しが効かないのが残念です。動画4の最後に尾張戸神社古墳と東谷山の遠景を短くつけておきました。

 既に紹介した志段味古墳群のなかで最大の前方後円墳白鳥塚古墳を右手に、愛知県立大学のキャンパスを左手に見ながら南に進みます。1㎞ほど歩いたでしょうか。次第に周囲の緑が濃くなり右手に池が見え、左には東谷山フルーツパークと駐車場が見えます。ここが東谷山の登山口です。動画1の最初にあるように勾配がきついです。10分でしょうか。ひたすら登りが続いたあとに南社古墳らしき高まりが見えてきました。径30m二段築成の円墳です。一部葺石(発掘されたものを利用)と円筒埴輪が復元されています。説明板によれば葺石の上段は円礫を、下段は角礫をと使い分けていて、それは山の下から見上げた時に目立つ上段を意識したからだそうです。現在は深い森に囲まれていますが、時々木立の隙間から覗く地上をみるとその狙いはよくわかります。

 ここからさらに急な階段を5分ほど歩くと尾根にへばりつくように前方後円墳の中社古墳が視界を遮りました。想像していた以上に大きく、前方部と後円部の墳丘がよくわかります。ここも円筒埴輪と葺石が復元整備されていて当時を想像するには十分です。円筒埴輪はさきほどの南社古墳のものと形態、製作技法が類似しているだけでなく土の元素組成も類似することから両古墳の埴輪は一体的に生産されたと考えられているそうです(歴史の里しだみ古墳群HP)。両古墳は白鳥塚古墳のすぐあと4C中頃の築造です(撮影日2017117日)。

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