可憐な墳丘が印象的
 今回の前期古墳は4C中頃に築かれたと考えられている大分市の蓬莱山古墳です。60mと中規模ですが墳丘の美しさはなかなかのものです。近くに墳長116mの古墳、亀塚古墳があるせいでしょうか。マニア以外にはあまり知られていないようです。JR九州の久大線の賀来駅の北側に広がる丘陵の龍音寺境内に保存されているこの古墳、住職のお話によれば定期的に寺や地域の関係者の方々が草刈はじめ整備をされているとのこと。ずいぶんと恵まれた古墳です。

 築造当時のままに墳丘の形に添って芝などが植えられた古墳ももちろんきれいですが、蓬莱山古墳のように所々に緑の中に色づいた木々が点在する墳丘も盆栽のようで個人的には好きです。残された周濠が墳丘全体を大きく見せているような気もします。動画2はその意味でお気に入りです。

 墳丘は典型的な前期古墳で後円部径に比べ細長く伸びた前方部の幅は短い柄鏡型と呼ばれるものです。埋葬施設は後円部に確認されてるようで箱形石棺だったそうです。残念ながら盗掘に遭い副葬品は残されていないとのこと。とはいえ墳丘だけでも見る価値は十分にあると思います。大分の前期古墳ではすでにより古い隣の豊前にある(宝来山は豊後)赤塚古墳(クリックすれば飛べます)を紹介しています。合わせてご覧ください。
 賀来駅の北側の幹線道路を金谷迫の信号まで1㎞ほど登り、大分自動車道路沿いに西側に500mほど歩くと龍音寺入口という矢印があります。そこから南方向に300mほど歩くと目指す古墳に出会えます。賀来駅からの登り坂はかなりの勾配です。とはいえ古代の人は歩いたのですから歩きましょう(撮影20171030日)。



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蓬莱山古墳基本データ

所在地 大分県大分市庄の原

形状 前方後円墳

規模 墳長60m、後円部径36m 高さ6m、前方部幅17m 高さ3m 段築不明

葺石あり 周濠あり

築造時期4C央 

出土品 不明

史跡指定 県指定

特記事項 後円部中央に箱型石棺を検出


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