珍しい上円下方墳の長大な横穴石室
 近鉄奈良線の瓢箪山駅から真東に1㎞ほど。山の中腹に東大阪市の郷土博物館があります。後ろには生駒山系が広がるかなり急な斜面を登ることになります。ここに6C後半から7C初頭にかけて山畑古墳群は築かれ続けたようです。もとは横穴石室を持つ小規模の円墳を中心として100基ほどあり、開発の進んだ今でも70基ほどが確認できるそうです。郷土博物館の敷地内には。今回は、山畑21号墳と22号墳(クリックすれば飛べます)に続いて上円下方墳というかなり変わった墳丘をもつ2号墳を紹介します。

是非とも見て頂きたい横穴石室です。とにかく巨大。墳長は16.6mあり、聞けば八尾市の愛宕塚古墳につぐ大阪府で第二位の規模だそうです。これまで紹介した奈良県桜井市の赤坂天王山古墳や岡山県総社市のこうもり塚古墳など、より大きな横穴石室もありますが

それらに引けをとらないといってよいでしょう。大王墓が前方後円墳から方墳、そして八角墳に移行するなか、円墳、方墳のような単純な墳丘ではなくのちの天皇陵にも採用される上円下方墳が用いられているのです。残念ながら残存する墳丘は円墳にしかみえません。

それに一辺は28mと小さな方墳の上に14mの円墳が載るという小規模なものです。それにしては石室が異常ともいえるほど巨大です。既にアップし復元された姿を確認できる東京の府中熊野神社古墳もほぼ同規模ですが、方墳の部分が二段になっている点で違いがあります(クリックすれば飛べます)。残念ながら山畑2号墳のほうは段築はなく、東大阪市郷土博物館の方のお話では、基壇となる方墳を造っている間に横穴石室を造り、その上に円墳を重ねたと考えられるとのことです。なお石室は動画キャプションではアバウトに書きましたが、石室長は16.6m 玄室長6.4m 幅(最大幅)2.5m、高さ3.1mです。羨道は10.2mあり、手前半分ほどの天井板石が崩落しています。石材は生駒山系で産出する斑糲岩(はんれいがん)いう表面がでこぼこした石を用いています。山畑古墳群の他の古墳同様、馬具関連の副葬品(鞍金具)が出土しているところから被葬者は馬飼部を率いた渡来系の人物だとみられています(撮影日2016927日)


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