大型前方後円墳に寄りそうに築かれた方墳
 二年ぶりの秋常山古墳群はあいにく、水たまりができるほどの本降りの雨にたたられての訪問でした。墳丘が雑草で覆われる前にと思って訪れたのにいささか残念な気分でしたが、雨にぬれた墳丘は散りかけた桜の木を背景になかなかの美しさでした。今回紹介するのは既にアップした大型の前方後円墳の秋常山1号墳古墳名をクリックすれば飛べます)よりも50年ほど後の5C央に築かれた中型の方墳の2号墳です。残念ながら過去に土取りのために南北の墳丘は崩れていたようで復元に際しては東西が32.5m、南北27mと推定したとのことです。1号墳の後円部頂から見下ろす方墳は山の尾根を利用しているためにずっと大きく見えます。1号墳と違い円筒埴輪と朝顔形埴輪が墳頂を巡り粘土郭の埋葬施設からは刀子や滑石製臼玉、鉄刀などが出土したそうです。その粘土郭、動画2でおわかりのように墳頂の北側に復元されており墳丘西側から入れるガイダンス施設から覗くことができます。なかなか完成度の高い復元ぶりです。

 ところで1号と2号からなる秋常山古墳群は能美古墳群を構成する独立丘陵に築かれた五つの支群の一つです。いずれも名取川沿いでその向こうには日本海が控えます。能美古墳群全体では前方後円墳、前方後方墳を含む70基ほどからなっています。和田山古墳群、末寺山古墳群については近いうちに紹介する予定です。各古墳群の関係は略図をご覧ください。アクセスは前回と違い、JR北陸本線小松駅から寺井史跡公園行きのコミュニティーバス(2時間に一本)で終点で下車して県道小松鶴来線を歩きました。徒歩で20分ほどです(撮影2017411日)。
なお秋常山1号墳についても再訪した今回動画を撮りましたので動画5として追加しました。ご覧頂ければと思います。


PNG akitsuneyama 2 zu

PNG nomikofungun zentai zu


秋常山2号墳基本データ

所在地 石川県能美市

形状 方墳

規模 東西32.5m、南北27m 二段築成と推定

築造時期 5C

出土品 刀子や滑石製臼玉、鉄刀等、円筒及び朝顔型埴輪

史跡指定 国指定

特記事項 粘土郭の埋葬施設の復元模型は珍しい



にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村