今回紹介する後期古墳の平林古墳は墳長55mの前方後円墳です。近鉄南大阪線の当麻寺駅から歩いても30分ほどだと思います。この古墳を動画で見るサイトの原則は徒歩なのですが、二塚古墳(いずれアップする変わった石室のある古墳)も見て東京に戻るとなると今回はタクシーを使うしかありませんでした。ところが迎えに来てくれたタクシーが応援に駆り出されたとかで二塚古墳も平林古墳も行ったことがないというのです。少々ショックでした。結局、メーターはあがるばかり。まあ、こういうこともあるかなと気を取り直して二塚古墳から平林古墳へ。ようやく着いた平林古墳は動画でおわかりのように二上山の東につらなる丘の先端に築かれていました。草刈がよくできた墳頂上からは古代には沼地であったであろう大和の平野が広がります。開発が進み墳丘裾部分は削られていますが前方部のほうが後円部寄りも高く後期古墳であることがわかります。他方説明板の測量図によれば前方部幅が35mと後円部径よりも10mも広いのですが、現在の墳丘からはその広がりが十分には確認できませんでした。

 この古墳の一番の目玉は後円部の東寄りの南に開口する横穴石室です。残念ですが石室内は立ち入り禁止です。代わりに古墳入口にある鉄柵に来訪者が近づくと中がライトアップされ中が覗けるようになっています。全く見ることができないよりはよほどましですが長さ5.7mもある玄室を実感するにはやはり中に入れないと・・・。とりわけ羨道よりも高さが1.8m高い玄室は鉄柵越しでは実感できません。このあたりは葛城市の配慮があればと誰しも思うに違いありません。羨道には追葬された被葬者の石棺が置かれていたようで底石だけ残っています(囲いがしてあるところ)。もっとも問題なのは動画1でちらりと見える入口の要塞と見まごうばかりのコンクリートの壁です。復元整備したのがだいぶ昔だったのでしょうか。土木工事も今では疑似自然工法が取り入れられているのですが・・・(撮影日20161214日)。訂正 動画1 北東→南東 東→南。
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平林古墳基本データ

所在地 奈良県葛城市兵家

形状 前方後円墳

規模 墳長 55m、後円部径25m 高さ4.9m、前方部幅35m  高さ5.1m

築造時期 6C

出土品 直刀、鉄鏃等鉄製品、馬具一式、金環、玉、画文四仏四獣鏡、須恵器、土師器

史跡指定 府指定

特記事項 石室データ 両袖型横穴式石室 玄室長5.7m 幅3.3m高さ3.8m、羨道長8.8m、
1.9m 高さ2m、羨道に石棺底石だけ残されている。同地域では先行して二塚古墳が築かれている。



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