お盆休みをいかがお過ごしでしょうか。

今回はこれまでアップしてきた167基から九州の古墳を前期、中期、後期(終末期)からいくつかピックアップして紹介したいと思います。もちろん訪問自身が恣意的ですし、動画の編集が終わったものしかアップしていませんので学問的な意味はありませんそうした前提付きでご覧ください。ただ指標になると思われる各期の古墳(これも異論は当然あると思います)と比べながら、同じ頃、九州ではこのような古墳が造られたかもしれないと考えることも興味深いのではないかと思います。いずれもクリックすれば飛べます。


前期 箸墓古墳(奈良)3C央 畿内の定型化された前方後円墳としてシンボル的な意味。被葬者が卑弥呼との見方も。

中期 履中天皇陵(上石津ミサンザイ)(大阪)5C後 前方部の発達が著しい前方後円墳 

後期 市尾宮塚古墳(奈良)6C後 大型前方後円墳が減少した段階での横穴石室を持つ小規模の前方後円墳 

終末期 岩屋山古墳(奈良)7C央 切石積み石室の美しい横穴石室 方墳?


九州の前期古墳 

はじめの頃に訪問したからでしょうか佐賀県唐津市の前期古墳、久里双水古墳(クリックすれば飛べます)はとても印象に残っています。動画を撮りに二度目の訪問を果たした時にはあいにくの雨、しかも風も吹きつけるなかでの登頂(?)となりました。規模は半分の前方後円墳ですが大分県宇佐市の赤塚古墳(クリックすれば飛べます)も瞼に焼き付いています。広大な宇佐風土記の丘公園に築造時期が前後する墳墓とともに残されています。

 中期古墳ではまだ動画撮影が終わっていない重要な古墳が残されていますが、これまでのところでは前期と同じ宇佐風土記の丘公園にある中規模の前方後円墳の福勝寺古墳(クリックすれば飛べます)、最近紹介した築造当時の様子を観察できる大型の前方後円墳亀塚古墳(クリックすれば飛べます)、それに九州からはじまった横穴石室の例としてみることもできる久保泉丸山古墳(クリックすれば飛べます)もあげておきます。

 後期古墳では福岡県博多アサヒビールの敷地内にある横穴石室が開口する前方後円墳東光寺剣塚古墳(クリックすれば飛べます)に驚かされました。一私企業が大切に古墳を丁寧に保存しているのです。公開しているのでぜひ訪ねて頂きたいと思います。

終末期古墳では九州唯一とされる畿内との緊密な関係があったとされる被葬者が眠る大分県大分市の古宮古墳(クリックすれば飛べます)を紹介しておきます。石棺の短い辺に横口がありそこに羨道がつくという独特な石室です。いずれ紹介する畿内の終末期古墳にもみられる石室です。



 


 



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