ブログを開設して丁度160基目に紹介する古墳です。動画を編集しながらあらためてその神明山古墳の大きさに驚いています。日本海を望む京丹後市の竹野神社の裏山にある墳丘は長さ190mもあり(動画のキャプションの一部が180mになっていますが間違いです)、葺石も埴輪もあったというのですから、その景観は南に100㎞ほど離れた神戸市の五色塚古墳(クリックすれば飛べます)とそっくりだったのではないでしょうか。五色塚は瀬戸内海、神明山は日本海に面しています。どちらも海を支配した有力豪族の墓であったに違いありません。興味深いことに、墳長(190mと194m)も後円部径(129m125m)も前方部の幅(78mと81m )もほぼ同じです。築造の時期も極めて接近しています。
 神明山古墳のほうは現在では水田や道路になっていますが、内海である潟湖が墳丘の真下まできていたと考えられています。墳頂からは当時と同様、奇岩 玄武岩でできた立岩がよく見えます。不思議な感慨にとらわれました。
  竹野神社の境内横から墳丘に登ってもどこが古墳かと思えるほどでしたが、しばらく歩くと動画2で見るように後円部が見えてきました。ラッキーなことに二度目の訪問では雑草に煩わされることもなく明瞭な墳丘が迎えてくれました。後円部頂には竪穴石室があったと考えられています。この点も五色塚古墳と同様です。
  日本海側にひと際突き出た丹後半島で最大の古墳はこの神明山古墳と思ったところそうではありませんでした。京丹後市の網野銚子塚古墳が墳長198mとやや上回り、これに与謝郡与謝野町の墳長145mの蛭子山古墳を加えて日本海三大古墳と呼ばれているそうです。両古墳もいずれ機会を見て紹介したいと思いますが、時を経ずして大型の前方後円墳はこの地では築かれなくなったことが考古学者の研究から明らかになっています(石野博信編、全国古墳編年集成、雄山閣出版、1995年)。ヤマト王権がこの地の支配者に対して巨大古墳の築造を許さなくなったためでしょうか。
   五色塚、今回の神明山古墳に加え、海を一望できる前期築造の前方後円墳として神奈川県逗子市・葉山町にまたがる長柄桜山二号墳(クリックすれば飛べます)を思い起こしていただきたいと思います。中期古墳ですが石川県能美市の秋常山古墳(クリックすれば飛べます)の墳頂からも日本海を望むことができます。
  アクセスは京都丹後鉄道峰山駅から丹後海陸鉄道バス 間人(たいざ線)で約30分。丹後庁舎前下車。丹後庁舎で地図をもらうとよいでしょう。徒歩15分。バスは1時間に1本ほど(撮影2015年12月9日)。

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神明山古墳基本データ

所在地 京都府京丹後市丹後町

形状 前方後円墳

築造時期 4C

規模 墳長190m、後円部径129m 高さ26m、前方部幅78m 高さ15m 三段築成

葺石、埴輪あり

出土品 石製合子(ごうす、蓋つきの容器)、石製椅子、石製坩(かん、ものを入れる容器)

土師器

史跡指定 国指定

特記事項 本文でも触れたように網野銚子塚、蛭子山古墳と並び日本海三大古墳と
呼ばれている



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