あまり墳丘の残りはよくありませんが・・・
 今回の後期古墳は栃木県壬生町の牛塚古墳です。壬生町には黒川沿いに前方後円墳、円墳を中心とする壬生古墳群と呼ばれる多くの古墳があります。遺跡地図を見てその多さに驚きました。しかも大半は古墳後期で、畿内では前方後円墳の築造は終わっている時期に東国では次から次へと前方後円墳が造られています。不思議としか言いようがありません。いずれ紹介する栃木県最大の前方後円墳吾妻古墳が最も古く6C後半に、ついで愛宕塚古墳、今回の牛塚古墳、隣の墳丘径80mを超す円墳車塚古墳の順で造られたと考えられています(みぶの古墳、壬生町教育委員会、2009)。既にお隣の下野市に属しますが吾妻古墳近くの丸塚古墳は既にアップ済みです。是非、ご覧ください(クリックすれば直接飛べます)。
 下野地域の古墳は段築一段目のテラス(平坦面)が広いのが特徴で牛塚古墳も吾妻古墳も同様です。残念ながら墳丘が崩れている牛塚古墳の場合、二段目から一段目にかけてなだらかな坂状を示しているだけにみえます。吾妻古墳は墳丘128mと大きく、テラスの幅も広いためにその特徴がよくわかります。動画のキャプションに前方部が短いと書きましたが前方後円墳でも帆立貝形前方後円墳に属します。復元された帆立貝形は東京の野毛大塚古墳、大阪の風吹山古墳をすでに紹介していますので是非ご覧ください。自然に任せた牛塚古墳とはだいぶ印象が違いますが築造当時は一段目のテラスが広がった形をしていたと思ってください。
壬生駅から他の古墳をめぐることを考えれば徒歩が一番よいような気がします。駅に近い壬生城内にある歴史民俗資料館に寄り、午前中は駅を挟んで今回の牛塚古墳や車塚古墳のある北側、午後は丸塚古墳、吾妻古墳等がある南側を歩きました(撮影2015年11月12日)。
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牛塚古墳基本データ

所在地 栃木県壬生町

形状 前方後円墳

規模 墳長約60m、二段目墳長 約38m 後円部径約25m 前方部幅 16m

(後円部高さ約5m、前方部約3m、一段目から)

出土品 須恵器

史跡指定 国指定

特記事項 この地域特有の一段目のテラスが広い。現状は墳丘の崩壊のために不明瞭。




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