今回の中期古墳は千葉県我孫子市の手賀沼を見下ろす丘陵端にある墳長69mの前方後円墳、水神山古墳です。中規模ながら墳丘がよく残された古墳です。水面が反射してしまっていますが後円部から前方部に歩くと右手に手賀沼を一望できます。古墳時代には現在の手賀沼は香取海の入り江に当たっていたそうで古墳の被葬者は水運を仕切っていた人物に違いありません。
  同じ中期に属する墳丘規模が70m程度のアップ済み古墳と是非比較してご覧ください。古墳名をクリックすると飛ぶことができます。静岡の三池平、奈良の三陵墓東、大阪の風吹山、三重の毘沙門塚などがあげられます。本題に戻りましょう。
 水神山古墳は中期といっても前期に近い時期4C末に造られたようです。それでも前方部幅は後円部径36mに近い33mと前方部の発達がみられます。三段築成で葺石はなく埴輪もありませんでした。しかし周辺の古墳の多くは6C代に造られていること、規模の点でも突出していることなどが水神山古墳の重要度を示しています。前方後円墳がヤマト王権とのつながりを示すわけですからこの地域にもその影響が及んでいたことになります。墳丘周囲には周濠が巡っていましたが、土取りのための堀で水は張られていなかったようです(教育委員会担当者)。後円部墳頂には長さ5.13m、幅0.7mの粘土郭に割竹形木棺が埋められていたことが確認され、青色ガラス管玉1、滑石管玉1、青色ガラス小玉約、刀子等、前方部墳丘上からは土師器甕等が出土しているとのことです。

アクセスはJR常磐線我孫子駅から阪東バスで湖北台駅又は東我孫子車庫行きで、我孫子中学校で下車し徒歩10分ほどです。バスの進行方向に信号を背にしながら50mほど歩き右折、突き当りの高野山桃山公園に入ります(ここには水神山古墳よりも古い前原古墳跡があります)。西の出口(前原古墳跡があるところ)をさらに西に進み一つ目を左折(南方向)するとすぐに二差路になるので右の道を歩くと突き当りに墳丘が見えます。手賀沼側や隣の香取神社側からはわかりにくいと思います(撮影2016年2月22日)。


水神山古墳基本データ

所在地 千葉県我孫子市高野山(こうのやま)字舟戸台

形状 前方後円墳

規模 墳長69m、後円部径36m 高さ5m、前方部幅33m 高さ2.5m

三段築成

築造時期 4C

出土品 青色ガラス管玉1、滑石管玉1、青色ガラス小玉約、刀子等、前方部墳丘上から土師器甕等 

史跡指定 千葉県

特記事項 手賀沼北岸では最大規模の古墳




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