今回の後期古墳は既に紹介した二子山古墳(6C初頭)、丸墓山古墳(6C前半)と同じさきたま古墳群に属する将軍山古墳です。動画1からおわかりのように、いずれ紹介する稲荷山古墳とそっくりの形状をした前方後円墳です。関東には群馬県の保渡田古墳群、大室古墳群など復元された古墳群がありますが、さきたま古墳群もその一つです。8基の前方後円墳、1基の円墳からなる古墳群の墳丘の大半は芝生等で覆われ形がよくわかる点が何よりの特徴です。こうした明瞭な墳丘を繰り返しみると雑木林に覆われた天皇陵なども木々を伐採すると同様の形状が現れてくるはずだという勘が養われることに気が付きました。その意味でも東京から比較的近いこともあり三度も訪れてしまいました。季節によりその姿が大きく変わることがわかるのもさきたま古墳群の特徴のような気がします。
 ところで動画1の手前に大きく見えるのが国宝金錯銘鉄剣が出土した稲荷山古墳です。その奥に今回の将軍山古墳が見えます。築造時期は100年ほどの差がありますが「方形二重堀や中堤造出し、墳丘後円部造出しなど、驚くほど稲荷山古墳と似ている」(ガイドブックさきたま、埼玉県立さきたま史跡の博物館)のだそうです。それにしても周囲をめぐる堀の大きさには驚かされます。ビジュアル的にも二重の堀が墳長90mほどしかない将軍山古墳を引き立てています。堀と堤をつなぐ土橋も動画に出てきます。
 豊富な出土品という点でも両古墳はよく似ています。後円部南東側は墳丘が失われ露出していた石室から馬具や環頭太刀、銅碗(どうわん)等が発掘されています。その後円部東南側に古墳展示館があり石室がリアルに復元されています。
 アクセスは公共交通機関の場合いくつかあります。さきたま古墳公園のHPに詳しいルートが紹介されています。行田駅から市内循環バスが一番便利ですが本数が少なく、二度目は本数が多いJR吹上駅から朝日バスで佐間経由 行田折返し場・総合教育センター・行田工業団地行に乗り産業道路で下車し歩いて15分のルートを使いました(撮影2016年2月24日)。
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将軍山古墳(さきたま古墳群)基本データ

所在地 埼玉県行田市

形状 前方後円墳

規模 墳長90m、後円部径39m 高さ8.4m、前方部幅68m 高さ9.4m

築造時期 6C後半

出土品 馬具や環頭太刀、銅碗(どうわん)、銅鏡等(一部は古墳公園内のさきたま史跡の博物館でも見られる)

史跡指定 国指定

特記事項 後円部東南側に横穴石室を中心としたガイダンス施設あり

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