終末期古墳としては珍しい千葉県市原市の前方後方墳、六孫王原古墳のあとは再び奈良に戻ります。ご紹介するのは箸墓古墳に続く出現期の前方後円墳ともいわれる天理市の中山大塚古墳です。墳長は130mJR桜井線の柳本駅から山の辺の道を歩くルートでは黒塚古墳⇒崇神天皇陵⇒長岳寺の次に位置します。行く手には竜王山からの山並みが続きます。動画1でわかりますように古墳の東側に立つと右手奥に巨大な西殿塚古墳(墳長220m、宮内庁は継体天皇の手白香皇女の陵に治定しているが専門家は出土品等からして真陵ではないとみている)がよく見え、左手奥には917日にアップしました前方後方墳の下池山古墳が存在します。いずれも前期古墳であり大和(オオヤマト)古墳群を形成しています。

 ご覧頂いけばおわかりのように墳丘は雑木林に覆われしかも前方部には大和神社の御旅所が設けられ改変されているようで、その形を確認することができません。そのためかはじめて訪れた時には後円部にあがる道がわからず通り過ぎてしまったほどでした。中世には山城が築かれています。再訪の今回は前述のルートで何度か地元の人にもお聞きし漸くたどり着きました。墳頂には植栽で長さ7.5m、高さ2mの石室を含む埋葬施設があった場所が図示されています。現地説明板にある発掘の際の石室内部の画像からは、角を丸くするなど当時の石積みの技術の高さを知ることができます。ただ、墳丘は後円部から見る前方部も目をこらさないとよくわからないほど木々に遮られています。おそらく墳丘に登れない陵墓や陵墓参考地もほぼこうした状況ではないかと想像することができたという意味ではこの訪問は収穫でした(撮影日2015年10月13日)。


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中山大塚古墳基本データ

所在地 奈良県天理市中山町

形状 前方後円墳

規模 墳長132m、後円部径73m 高さ11.3m、前方部幅68m 高さ10.5m

築造時期 3C

出土品 槍、刀、剣、鉄鏃、銅鏡のいずれも破片、特殊器台破片

史跡指定 下池山古墳、ノムギ古墳とともに2014年に国指定

特記事項 後円部頂に7.5m×1.4mの埋葬施設(竪穴石室)、後円部二段、前方部一段築成、葺石


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