美しい墳形と開口する石室がみれる貴重な古墳
 今回は1019日、115日にアップした前二子古墳、小二子古墳同様、群馬県大室古墳群の一角を占める後二子古墳を紹介します。動画でどこまで伝えられたかはわかりませんが、木々に囲まれた古墳群は美しいの一言です。史跡指定の範囲が広域なためか周囲の喧騒とは無縁なのです。前二子、中二子、後二子、小二子古墳の四基の前方後円墳が築造時と同じ場所にその見事な姿を見ることができます。全国各地の古墳公園のなかでも屈指といってよいでしょう。

その後二子古墳ですが埴輪が立ち並ぶ小二子古墳の東隣りに位置します。規模は小二子に比べはるかに大きく墳長は85mです。しかも周囲を巡る幅の広い堀、一段目の広いテラスがさらに大ぶりな印象を与えます。見学者にとり見逃せないのは開口している全長9mの石室です。羨道幅よりも玄室が広くなる両袖型を採用し輝石安山岩で造られています。また、石室に至るテラスには墓道が造られ祭祀が行われた際に用いられたと思われる埴輪が並びます。残念ながら玄室までは入れませんが自動的に照明がつくようになっていて見学者には親切です。さまざまな条件が整っていたからこのようなことが可能になったのでしょうが、全国規模でみればごく少数です。残念なことです。

  アクセスは前橋駅北口から日本中央バス西大室線で終点の大室公園下車。50分ほどかかります。本数は日中で午前2本、午後2本程度です。ご注意ください(撮影日2015年9月30日)。


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後二子古墳(大室古墳群)データ

所在地 群馬県前橋市西大室町

形状 前方後円墳

規模 墳長85m、後円部径48m 高さ11.5m、前方部幅59.5m 高さ不明

築造年代 6C後半

出土品 大刀、馬具、耳環等、墳頂及びテラスから円筒埴輪

史跡指定 国指定(前、中、小古墳とともに)

特記事項 盾型に巡る周堀を入れると全長106m。また段築は1段目を大きく造り、その上に小さな2段目が載る構造で、6世紀の栃木県の古墳に特に見られ下野型古墳と呼ばれている(いずれアップする栃木県の吾妻古墳が典型例)。


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