賎機(しずはた)は静岡の語源なのですね。恥ずかしながら知りませんでした。麻の織物、機織りを職業とした人々が多数いたこの地一帯の丘陵が賎機山とよばれ、それが明治になり、賎機の丘、静岡になったというのです。静岡にとり、この地は非常に重要だということになります。

それはともかく、駿府城近く、静岡市内のど真ん中の浅間神社境内に古墳はあります。復元整備された石室は、江戸時代から開口していたようで、古文書にも記されているそうです。昭和24年の発掘調査では、石室、石棺は盗掘に遭い荒らされていましたが、石棺の周囲から土器、武具、馬具など質、量ともに豊富な副葬品が出土しています(静岡市教育委員会の賎機山古墳パンフレット)。そのパンフレットには出土品は浅間神社境内横にある静岡市文化財資料館にて公開中とあるので、楽しみに立ち寄ったのですが、結論からいえば見れませんでした。特別展開催中の時は、賎機山古墳出土品は展示スペースの関係で公開していないというのです。少々、不親切なパンフレットの記述ですね(静岡市のHPにも常時展示とあります)。

肝心の石室ですが、内部には入れないものの、ライトに照らされた見事な家形石棺を含め柵越しに見ることができます。ただ、玄室の大きさなど実感するには中に入りたいところです。6C後半の築造と推定されているようですが、出土品は7C前半のものもあるそうで、複数回埋葬されたと考えられています。アクセスは静岡駅北口から安東循環線で赤鳥居前下車すぐです(撮影日2015年9月5日)。



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賎機山古墳データ

所在地 静岡県静岡市葵区

形状 円墳

規模 径32m、高さ7m

築造時期 6C後半

出土品 金銅製の冠帽金具、土師器、須恵器、挂甲、馬具、武具、装身具類

史跡指定 国指定

特記事項 横穴石室規模 全長13.2m、羨道6.4m 高さ1.7m 幅1.2m、玄室 長さ6.5m

奥壁高さ 3.8m 幅2.6m


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