秋葉山古墳群の一基
 今回紹介する古墳は、531日にアップした神奈川県海老名市の秋葉山古墳群の4号墳(前方後方型墳丘墓、4C初頭)及び1号墳(前方後円墳、4C後半)の残りの古墳の中から3C末から初頭の築造とみられる2号墳を紹介します。前方後円形の墳墓です。そして、その墳頂から西側に見える前方後円型3号墳にも触れます。この3号墳は古墳群のなかでは4号墳よりも古いと考えられ、いずれ紹介する千葉県市原市の神門5号墳と同じ頃の3C半ば頃から後半に造られたものではないかといわれます。残念なことに前方部が完全に失われ、残存部は円墳に見えます。

2号墳は出現期の前方後円形墳墓で、典型的な前方後円墳に近づく過渡期の墳形といわれています。1030日にアップした奈良県桜井市の纏向石塚古墳に近い時期に造られていることになりますが、纏向石塚と違い秋葉山2号墳は前方部の高さが低いとは言えない点が異なっています。同じく84日の桜井市ホケノ山古墳とも比較してご覧ください。秋葉山2号墳のくびれ部から発掘された土器の破片は火の使用をうかがわせるものが多数あり、火を用いた祭祀が行われたあと破砕し、撒かれたと考えられているようです。

関東の古墳は群馬や栃木、千葉に集中していますが、神奈川にも前期の段階から前方後円墳に至る過程を辿ることのできる墳墓群が存在することを秋葉山古墳群は明らかにしています。尾根に整備された六つの多種類の古墳が連続して立ち並ぶ様子は壮観です。小田急小田原線を小田原方面に進み座間駅を過ぎると左側に小高い丘が続きます。古墳はこの座間丘陵の尾根に並んで築かれています。

アクセス方法ですが、海老名駅西口からコミュニティーバス(上今泉ルート かしわ台駅行き)で秋葉山古墳群駅下車です。乗車時間は20分ほど。本数は1時間に一本。時刻表は海老名市HPにあります(撮影日2015年3月12日)。
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秋葉山2号墳(秋葉山古墳群)データ

所在地 神奈川県海老名市今泉

形状 前方後円形

規模 墳長48m 後円部径33m 高さ7.7m 前方部幅15m 高さ4.6m

築造時期 3C末から4C初頭

出土品 円筒形土製品、大型壺

史跡指定 古墳群全体として国指定

特記事項 くびれ部に焚き火跡

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