日本海を臨む地山に築かれた大型前方後円墳
 前期の那珂八幡古墳に続き、今回は石川県能美市にある中期の前方後円墳、秋常山古墳です。見事に復原された墳長140mを数える堂々たる古墳です。2号墳(方墳)などとともに秋常山古墳群とよばれています。専門家からすれば当たり前のことですが、古墳に興味を持ち始めた人々にとり日本海側にこれほど巨大な古墳があることはなかなか理解しにくい事柄のようです(かくいう私もそうでした)。古墳=畿内というイメージが定着しているからでしょうか。日本海に流れる手取川流域に代々続く豪族が存在したことは秋常山古墳はじめ、40基以上が確認されている大規模な和田山、末寺山古墳群の存在からもよくわかります(古墳公園になっています。いずれアップします)。その中でも秋常山古墳は群を抜いて巨大です。

 墳長58mの前方後円墳、和田山古墳から歩くこと20分以上、ようやくたどり着いた目指す古墳の第一印象は、前方部が巨大な後円部に比して短いなあというものでした。Yahooの空撮でもはっきりやや寸胴な秋常山古墳の姿が確認できます。歴史資料館の方のお話ではおそらく復原した以上の長さがあったのではないかとのことでした。確認できた範囲で復原したのだと思います。肝心な埋葬施設は未調査ですが、地中レーダー探査で8m以上の木棺が粘土郭に包まれ後円部に存在すると推定されています。

  北陸本線能美根上駅からコミュニティーバス・のみバス鶴来駅行で寺井史跡公園下車徒歩20分。本数は13本しかありません。和田山古墳公園も訪ねると一日がかりになります。しかし見応えのある古墳群です。和田山古墳公園の西側登り口に能美市歴史民俗資料館があり
秋常山古墳の道順なども教えてもらえます。資料館には ふるさと交流研修センターさらい のバス停から歩いてもすぐです。和田山古墳公園を先にしたほうがよいかもしれません(撮影2015年5月8日)。

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秋常山古墳データ

所在地 石川県能美市

形状 前方後円墳

規模 墳長141m、後円部径108m 高さ19m、前方部幅67m 高さ8m

築造時期 4C

出土品 須恵器

史跡指定 国指定

特記事項 能美古墳群中、北陸地域で最大の前方後円墳


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