三角縁神獣鏡の大量出土で知られる古墳 
 最初にアップした古墳時代の開始を告げる箸墓古墳はJR桜井線の巻向駅近くにありました。そこから北方向に2kmほど歩いた柳本駅近くに今回紹介する墳長130mの前期初頭、3C末の築造といわれる黒塚古墳は位置しています。両駅の間に渋谷向山(景行天皇陵)、行燈山(崇神天皇陵)、櫛山と続き、さらに次の長柄駅に向かって西殿塚(手白香皇女陵)、下池山など墳丘が残る大規模な古墳が続きます。
 JRの線路沿いの道を歩くのが最短ですが、時間があれば三輪山を眺めながら山の辺の道を歩くルートがおすすめです。まさに古墳街道です。いずれのルートを通っても黒塚古墳は通り道にあります。古代の人々も眺めたに違いない三輪山がすぐそばに聳えていて不思議な感覚に襲われますが、実は、この大規模な古墳群にはヤマト王権初期の王墓が並んでいるといわれています。
 この黒塚古墳が一般の人々に名が知られるようになったのは1997年ですから比較的最近のことです。後円部の竪穴石室の発掘調査で魏から卑弥呼に下賜されたといわれる三角縁神獣鏡が33面、画紋帯神獣鏡1面がほぼ副葬当時の状況のままに見つかったのです。これほど多数の三角縁神獣鏡が見つかったのは32面を数えた奈良県木津川市の椿井大塚山古墳以来のことでした。竪穴式石室の発掘時の石室のレプリカを古墳に隣接する天理市黒塚古墳展示館でみられます。朱に塗られた石室の様子を皆さんはどう思われるでしょうか。残念ながら墳丘自身は、戦国時代の柳本城、江戸時代の陣屋の形成によって大きく改変されているのだそうです. アクセスは冒頭に書いたように非常にわかりやすく、柳本駅から東側徒歩五分にある柳本小学校
の手前左側です(撮影日2014年12月3日)。
の真向かいです。 PNG kurotsuka zu



黒塚古墳データ

所在地 奈良県天理市柳本町

形状 前方後円墳

規模 墳長 130m 後円部径72m 高さ11m 前方部幅60m 高さ6m

出土品 三角縁神獣鏡等 

史跡指定 国指定 

特記事項 後円部、前方部の高さの落差が大きく、周濠をもつ

にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村