家形、水鳥の復元埴輪に驚かされる
 今回紹介するのは前期後半(4C後半)奈良県、天理市に築かれた墳長106.5mの赤土山古墳です。至近距離のところに国宝の指定を受けた七支刀が発掘された東大寺山古墳、和邇下神社古墳が造られています。どちらも赤土山よりもやや大きな前方後円墳です。被葬者はいずれもこの地域を支配した人物だったのでしょう。当時、葛城氏とならび有力な豪族だった和邇氏の墓ではないかといわれています。同じころに当時の大王墓だと考えられる佐紀古墳群の墳長276mの神功皇后陵(五社神古墳)、210m垂仁天皇陵(佐紀陵山古墳)が、また前方後方墳では墳長183mと最大の規模を誇る西山古墳が造られています。さすがは畿内という感じがします。既に紹介した地方のいくつかの前期古墳とは格が違うといったら誤解を招くでしょうか。

 赤土山の古墳で何より驚いたのは動画、静止画像で確認できる後円部先端の10の家形埴輪群です。発掘調査で明らかとなった家形、水鳥の埴輪が忠実に復原されていますが、素人目にはくびれあたりの造り出しではなく、なぜ先端部分におかれたのは不思議です。それにしても豪華な祭祀ですね。復原された墳頂からは想像できませんが、築造されて間もなく起きた地すべりで墳丘は大きく損傷を受け、円筒埴輪なども埋没した状態で発掘されたようです。

JR桜井線 櫟本(いちのもと)で下車し169号線まで出たところの信号(右にガソリンスタンド)を右折し、左手にみえる和邇下神社を左折(参道)して500mほどで公園がみえます(撮影日2014年12月3日)。

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赤土山古墳データ

所在地 奈良県天理市檪本町

形状 前方後円墳

築造時期 前期末 4C

規模 墳長 107m 後円部径44×33m 高さ7m 前方部幅50m 

高さ11m

出土品 朝顔型、家形等埴輪、石製品、腕輪、玉飾り、刀剣類等

史跡指定 国史跡

特記事項 後円部先端に家形埴輪が立ち並ぶ造り出しあり



 


 

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