古市古墳群で墳丘に登れる貴重な前方後円墳の一基
 
 世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群。100m超級の前方後円墳が、それぞれ9基、15基と並んでいます。特に百舌鳥古墳群の仁徳天皇陵(大山古墳)(クリック)は525m、応神天皇陵(誉田御廟山古墳)425mと飛びぬけて巨大です。狭い地域に150年ほどの間に造られ続けたという点で他の古墳群には見られない特色をもっています。とはいえ古室山古墳の被葬者は日本全国の大半の古墳同様わかっていません。ただ、当時の王権を支えた有力豪族の墓ということはたしかでしょう。ヤマト王権(ヤマト政権の中枢を構成した政治権力、白石太一郎)の地域的基盤を時系列的に見ると、奈良盆地東南部のオオヤマト古墳群、北部の佐紀古墳群、西南部葛城の馬見古墳群、大阪平野南部の南河内の古市古墳群、和泉北部の百舌鳥古墳群と移動するようですが、古室山古墳は古市古墳群に属する古墳の中では津堂城山古墳(クリック)と並び古い時期に築造されたと考えられています。
 古墳群中墳長425mと全国第二位の規模を誇る応神天皇陵(誉田御廟山古墳)(クリック)も古室山古墳よりも後に造られています。ということは動画でも見られる古室山古墳の後円部から一望できる巨大な応神天皇陵の姿は、古室山古墳ができた時の景色とは異なるということになります。 古市古墳群、百舌鳥古墳群には墳長100mを超える前方後円墳が25基あり、その中で150mの古室山古墳は中規模ですが、墳丘にあがれる数少ない墳墓であり、木々の間から明瞭に墳形が読み取れるという意味でも大変に貴重だと思います。近鉄南大阪線の土師の里から仲津山古墳を周濠沿いに500mほど歩き古室八幡神社までくればすぐに見えます(撮影2015年1月28日)。


古室山古墳基本データ

所在地 大阪府藤井寺市古室2丁目

築造時期 5C初頭
規模 墳長150m 後円部径96m 高さ15.3m 

前方部幅100m 高さ9.3m 3段築成

出土品 円筒埴輪、形象埴輪

史跡指定 国指定

特記事項 葺石 東側に造り出し 周濠 竪穴式石槨


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