今回紹介する中期古墳は、既にアップしたナガレ山古墳(614日)、巣山古墳(81日)と同様、奈良盆地の馬味丘陵に広がる馬味古墳群に属する墳長45mの三吉石塚古墳です。前方後円墳に分類されますが前方部が短い帆立貝式の古墳で、前方部の東側、手が届きそうな所には馬味古墳群中でも墳長200mを数える新木山(にきやま)古墳が位置します。両者の関係にどうしても興味を持たざるを得ませんが、三吉石塚古墳は陪塚なのでしょうか。陪塚にしては築造時期に隔たりがありすぎる(三吉石塚は5C後半、新木山は5C前半)との指摘もあるようです。

それにしても新木山古墳の大きさには圧倒されます。周濠を一周し三吉石塚古墳に戻ると規模の違いを実感できます。陵墓参考地のために新木山古墳は立ち入り禁止。他方、当時の姿に復元された三吉石塚古墳は墳頂に立つことができますし、天候に恵まれれば二上山を望むことができます(訪ねた時には生憎の雨)。その二上山麓からは後円部の葺石が運ばれているそうです。前方部の東南部側には他に例をみない張り出しがみられます(説明板)。

アクセスは近鉄高田駅から竹取公園東口行で赤部駅下車し、バス停進行方向一つ目の信号を左折し、右に見えてくる新木山古墳沿いに400mほど歩くと正面に墳頂が見えてきます。バスは一時間に一本です。



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三吉石塚古墳基本データ

所在地 北葛城郡広陵町大字三吉字石塚

形状 前方後円墳(帆立貝式)

規模 墳長45m、後円部径41.4m 高さ6.5m、前方部幅22m

二段築成

築造時期 5C後半

出土品 円筒、朝顔、繖(きぬがさ)家等の形象埴輪

史跡指定 県指定

特記事項 前方部南東隅に他に例のない張り出し部が存在している(動画4


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