小さな前方後方型の古墳
  前期古墳にまた戻ってきました。しかも弥生時代から古墳時代に入って間もなくの3C前半の築造と考えられる京都府城陽市にある小さな前方後方型の芝が原古墳です。前方部が発掘調査の前に既に削平されていたそうですが、専門家は前方部は開いた短いものだと推定しています。土砂降りの雨が降り注ぐ小さな古墳はなんともいえぬ佇まいをみせていました。後方部にあった木棺の埋葬施設からは国の重要文化財に指定された銅釧などが出土しています。詳しくは古墳データをご覧ください。築造時期推定の理由等も書かれています。

 標高50mほどの丘陵にある芝が原古墳は、周囲からは見上げる位置にあります。また、いずれご紹介する大型の前方後円墳、久津川車塚古墳を望むことができます。もっとも、芝が原古墳よりも200年ほど後の築造ですから、芝が原古墳の被葬者の関係者が見たわけではありません。南西に500mほど下ったところには芝が原古墳群(10基が保存)がありこちらは5C前半から6C前半のものだそうです。古墳が集中している久津川には奈良時代には官衙(かんが、役所)が置かれていますから、古代から政治的にも重要な地であったことは間違いありません。

 アクセスは京都から近鉄久津川駅下車。徒歩5分です(撮影2015年9月8日)。

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芝が原古墳基本データ

所在地 京都府城陽市寺田大谷

形状 前方後方形(削平された前方部は短いと推定)

規模 後方部 東西21m、南北23m

築造時期 3C前半

出土品 径12㎝の銅釧(貝輪を模した青銅製の腕輪、全国的にも少数)、
12㎝の四獣鏡、庄内式土器(弥生時代から古墳時代へ転換する時期に製作)等(城陽市教育委員会作成の史跡 芝が原古墳の説明)

史跡指定 国指定 

特記事項 前述の出土品の多くは、国の重要文化財として城陽市歴史民俗資料館で展示。


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