関西に土地勘のない私は三陵墓西古墳のある奈良県都祁(つげ)南之庄町といっても見当がつきませんでした。地図を広げると奈良から南に桜井までJRで下り、そこから近鉄大阪線で榛原まで行き北にあがったところということがわかりました。標高300mから500mの大和高原に位置します。二度目の訪問は秋雨に遭って寒いぐらいでしたが冬季の寒さは容易に想像できました。それは藤原氏の陰謀で自死せざるを得なかった長屋王邸跡から都祁氷室と書かれた木簡が出土したことからもわかります。このエピソードは8Cの初頭には都祁という地名が用いられていたことを教えてくれます。西古墳はそれよりはるか以前の5Cはじめに築造されたといわれていますが、被葬者をはじめ人々は当時から都祁とこの地を呼んでいたのでしょうか。

 
  そうしたことに思いを巡らせていると雨に濡れた円墳、三陵墓西古墳が見えてきました。実に美しい。ところが感動に浸る間もなく、視界を遮るように仁王立ちした巨大な古代人石造モニュメントが見えてきました。古代遺跡を現代につなぐという思いからなのでしょうが正直興ざめです。気を取り直して古墳に目をやると古墳公園の入り口が墳丘よりも下ったところにあるために実際よりはるかに大きく見えました。動画から伝わってくるでしょうか。墳頂からはいずれ紹介する前方後円墳、三陵墓東古墳の雄姿が確認できます。

 
  アクセスは榛原から奈良バスで針インター行、南之庄東口下車徒歩5分。バスの進行方向と反対に少し戻ると看板が出ています(撮影2014年10月8日)。

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三陵墓西古墳データ

所在地 奈良県都祁南之庄町

形状 円墳

規模 円径 40m 墳頂径 16m 高さ5m

築造時期 5C前半

出土品 朝顔、円筒埴輪

史跡指定 県指定

特記事項 墳頂に二つの埋葬施設あり。第一主体部割竹型木棺粘土郭 
第二主体部組合せ式木棺直葬


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