今回は以前紹介した奈良の市尾宮塚古墳のすぐ近くにある市尾墓山古墳です。後期の6C前半に造られたと考えられる前方後円墳は墳長65mしかありませんが、それ以上の規模に見えるのは不思議です。動画3を篤とご覧ください。水田の中に浮かぶように聳えるその姿は遠くからも明瞭にわかる見事な二段築成の墳丘です。市尾宮塚よりも一回り大きく築造時期もやや早めのようです。後円部の石室には宮塚と同様に刳抜式家形石棺が置かれていますが、残念ながら小さな窓越しからしか見ることができず、動画は断念しました。

 

 盗掘されてはいたもののガラス玉・水晶玉などの玉類、馬具、刀、鉄鏃、円筒埴輪など多数の副葬品があったことが発掘調査で明らかになっています。墓山、宮塚両古墳の被葬者は、巨勢氏の支配地域だったことから巨勢谷とよばれるこの地域の関係豪族だったのでしょう。この古墳が造られたあと暫くして最後の巨大古墳である五条野丸山古墳が築造されます。

 

近鉄市尾駅から徒歩で10分ほど。北方向に歩き一つ目の信号を左折すると市尾郵便局が見えます。それを越えて右手に古墳は位置しています。


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